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最近の調整

久しぶりの更新です。
(サボっていた訳ではないんです・・)

リペアや調整をやっていていい事と言えば調整が終わったギターやベースを1番に弾ける事だと思います。(興味のない人にとってはなぁ~んだ・・そんな事かって感じかもしれませんが)仕上がって弾いた時に「おぉ~~鳴ってる!!」って思えた時はリペアやっていてよかったと思える瞬間だったりします。調整後に特に鳴ってるって思えるギターは欲しくなってしまったりもします(笑)こういう嬉しい事があるので流れ作業にならずに1本1本丁寧に作業が出来るのかもしれません。

調整と言っても全く同じコンディションのギターはないので、調整前には必ずあらゆる箇所をチェックします。ナット、ネック、フレット、ブリッジ、ビスは死んでないか、ガリ・ノイズは無いか、などなど、お金を貰って調整を行っている以上、気づかなかったでは済みません。お客様は以外と気づかないような所でも楽器として不備がある状態でお返しする訳にはいきません。(お客様の予算の関係である程度はしょうがない部分はありますが)お客様の方でロッドの効きやナットの減り具合や全てのビスが稼動するか等を把握するのは無理があると思いますので。
ですので最初にチェックをして極力追加料金が発生しないように調整を行っております。(最初のチェックですべてのパーツをバラバラにする訳には行きませんので後から不備が発覚する場合もございますが追加料金が発生する場合は不備がある部分の説明を十分にさせて頂きお客様の了解を得た上で作業に入ります)

最近調整を行ったギターのごく一部ですが紹介させて頂きます。
CIMG2283.jpg

前にも書いたフェンダー カスタムショップ ジャガーのナット交換です。ジャガーのチューニングが不安定なのは有名だと思いますが、チューニングを合うようにというのと弦高が高くてしょうがない、弦落ちを何とかしたいといった内容の調整でした。お客様自身でムスタング用のブリッジの駒を何個も購入されて(若干タイプの違う駒)色々と試行錯誤してもダメだという事でした。ジャガーのオリジナルの駒の弦落ちが酷いのも有名でムスタングの駒を使うというのはよく使う手なのですが、今回のジャガーの場合ネックの仕込みが深く(ネックポケットが深く)大きなムスタングの駒を使うと弦高が高くなりすぎてしまうのでムスタングの駒は使えませんでした。(厳密に言えば使えない事はないのですが、加工が必要になります)またナットがガバガバで交換となりました。
CIMG2285.jpg

でナットをはずして溝に付いていた接着剤を綺麗に取った所です。今回のギターはナットの底にアールが付いたタイプですので、四角いナットの底を削ってナットの溝にピッタリ合うように加工を行います。(最初からナットの底にアールが付いたナットも売っていますが、中々ピッタリ合わなかったりするので私は四角いナットの底をナットの溝に合わせて加工して使います)
CIMG2292.jpg

こんな感じに合わせます。ナットの両サイドはまだ合わせていません。またナットに指板のアールと溝の位置が書いてありますがナットの上部は削ってしまうので本来また溝の位置は書く必要はありません。(私は上部を削る前にある程度溝を切ってしまう方がやりやすいのでこうしています)
CIMG2309.jpg

ある程度溝を切った所です。またナットの上部が高いのでこの後ナットの成型を行います。って完成したナットを乗せたかったのですが、写真を撮り忘れました・・すみません。(この頃は激務でして、写真所ではなかったんです・・)ナットもバッチリ決まってブリッジはある程度固定して弦のゲージを10~46にしたらチューニングも問題ないレベルになりましたし、サスティーンも良くなりました。結構ジャガーの調整でお悩みの方も多いと思います。色々な方法がありますので、一度お問い合わせ頂ければと思います。

ブログの料金表にはありませんが、フレットすり合わせ、フレット交換、フレットレス加工も格安で行っております。

メールまた電話による相談も可能ですがメッセンジャーによる相談も開始致しました。メールフォームよりお問い合わせ頂ければ登録アドレスをお教え致しますので是非ご利用頂ければと思います。

※ヤフオクに出品していたギターは全て落札して頂きました。ありがとうございました。


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[ 2007/03/30 03:17 ] ◆調整 | TB(0) | CM(16)